2011/11/15

太極拳の「ふぁんそん」には 虎が住む!

「放鬆」は動詞ですから、動作ををあらわした言葉です。

「鬆」は上下二つの字の合成文字で 

上は「髟」でハリがあるが下に落ちようとする力を表す字
正確には、弾力と緊張を内包し上に向かう力はあるが
重力には負けてしまい結果として自重で下に垂れ下がって
しまう状態を表します。

下の字は「松」ですが、これは根があり安定していて上に
伸びて行く力が強い意味です。

意味は上虚下実で緊張とリラックスが混じった状態です。


気功の特徴は人により様々ですが基本的に舞のようであり
流動的なエネルギーだとおもいます。

太極拳は心、意、気、力を束ねて身体が天地を繋ぐ柱であり、
うつわであり、エネルギーそのものはあまり重要ではありません。

外部から気が見えないのが太極拳のふぁんそんだと言います。

太極拳では虎が獲物のを狙うのと同じで集中力と、
常に獲物に向かう力が必要です。

自動車のエンジンが動いている時のクリープ現象と同じです。
緊張を否定すると太極拳は出来なくなります。



気功とか太極拳に関していろんな考えがあると思いますが
私も気功と太極拳でのふぁんそんは同じではないと

太極拳には攻防の意識が必要だとは思っていました。

ツイッターでお話しさせて頂いている
安田洋介氏@Li0lさんが、太極拳のふぁんそんに関してツイート
されていて、質問したところ上記のように説明して下さいました。
Yasudaさんの説明は、とても分かりやすく私にも理解できました。
ありがとうございました。 ・・・少し難しいところもありますが

なんとなく理解できても、出来るかというと別問題です。
全く違う次元が違うので・・・ 

止まった状態では、なんとか真似出来ている? 
気がするんですが、動作をすると
要らないところに力が入ったり、いるチカラが入らなかったり。

私は楊式太極拳で、ゆっくりな大河の流れのような動作なのですが
跳躍や明勁や速い動作のある陳式太極拳などとも、
意識的には同じ
武術だと思っているので(生意気にも)目指したいと思います。


そして、和気さんから学んでいる気功のふぁんそんは
その元の一番の基礎だと私は思っています。


ブランクの後に気功・太極拳を再開してからは
太極拳の套路は、主に気功の動功として使っていましたが
クリープ現象の太極拳として目覚めてきました。

しなやかな牙を隠した虎になりたい